知の快楽 哲学の森に遊ぶ
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ヘレニズム・ローマ時代の哲学


アレクサンドロスが広大な世界帝国を作り上げると、かつてのギリシャの都市国家は没落した。それにともない、都市国家を舞台に花開いた、自由で闊達な議論、自然や人間の本性を見極めようとする客観的で普遍的な精神は衰退した。人びとは開かれた大帝国にコスモポリタンとして生きることに反比例するかのように、ますます個人的で主観的な世界に後退していったのである。

この大帝国の時代を彩る文化をヘレニズムという。ヘレニズムの時代には、キュニコス派、懐疑派、ストア主義、エピクロス主義の四つの哲学潮流が盛んになった。いづれも政治や普遍的な問題からは目をそむけ、どうしたら人間は邪悪な世界にあって有徳になりうるか、あるいは外的な苦難を乗り越えて幸福になりうるか、といった個人的な問題に取り組んだ。

ローマ帝国の時代になると、この4つの流れに新プラトン主義が加わり、思想の色彩は個人の魂の救済といった問題にますます収斂していった。そして中世のキリスト教的な世界観へとつながっていく。



(エピクロスの胸像)

ディオゲネス:犬儒派或はキュニコスの徒
ピュロンと懐疑主義の哲学
ゼノンとストア派の哲学
エピクロスと快楽主義の哲学
プロティノスと新プラトン主義



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