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ガザの大虐殺 イスラエルのジェノサイド


2023年10月7日にガザを実効支配するハマスがイスラエルを攻撃して、1200人あまりが死亡し240名が人質として連れさられる事態が起きた。それに対してイスラエルは、報復と称して、ガザへの大規模な空爆をはじめ、ガザのパレスチナ人の途方もない殺戮を始めた。それは、報復というにはあまりにも度を超したものである。これまでイスラエルに殺されたパレスチナ人は20000人を超え、その大部分は女性と子供である。イスラエル側は、ハマスを8000人殺したといっているが、その数はガザの総死者数から女性と子供を除いた数であり、イスラエルは女性と子供以外のパレスチナ人はすべてハマスと考えていることをうかがわせる。

イスラエルのネタニヤフ政権は、ハマスを全滅させるまで戦争は止めないと言っている。かれらが言うハマスとは、戦う能力のあるパレスチナ人すべてということのようだから、要するにパレスチナ人の男どもを絶滅させるまで虐殺を続けるという意思表示をしているわけだ。これはまさしく、イスラエルがパレスチナにしかけた絶滅戦争であるというべきである。かつてヒトラーがソ連に仕掛けた絶滅戦争の再演といってよい。

欧米の主要国は、イスラエルの自衛権という名のもとに、ネタニヤフ政権の支持を打ち出し、彼らによる大虐殺を大目に見ている。国連が、停戦の議決を試みると、アメリカは拒否権を行使して骨抜きにかかり、イスラエルへの批判を控えた曖昧な停戦議決にも、アメリカは賛成しなかった。そうしたアメリカの態度が、ネタニヤフ政権を勇気づけ、ガザの大虐殺を止めさせることができないでいる。

これは深刻な人道危機であり、人類にとっての試練でもある。これをやめさせられなければ、人類社会には正義は存在せず、植民地主義的な強者の論理がまかりとおる殺伐とした地獄へと、地球社会は没落してしまうだろう。

小生はそのような問題意識をもって、いま進行中のガザの大虐殺、すなわちイスラエルのジェノサイドの動きを追ってきた。そして小生の見解を適宜ブログ上に公開してきた。ここにその中間のまとめをしておきたい。


イスラエルのユダヤ人がガザのパレスチナ人の皆殺しに乗り出す

バイデンの言うイスラエルの自衛権とは何か 植民地主義の理屈

ドイツはイスラエルのユダヤ人に負い目を感じているか

ブチャの虐殺者は制裁、ガザの虐殺者は支援:バイデンのダブルスタンダー

ドイツ政府が国内のムスリムにハマスへの非難とイスラエルへの連帯を強要

イスラエルにはジェノサイドの権利がある スウェーデン首相の発言が波紋を

イスラエルはタイ人を人間とは見做さない ハマスとの人質・拘束者交換

バイデンの再選に黄信号:米のイスラム社会が離反

イスラエルのジェノサイド政権にバイデンが殺人兵器を提供

ふたつの戦争、ひとつの世界

虐殺者の哀悼:イスラエル軍が自国民を殺害

トゥー・キッズ・ア・デイ イスラエルの日常的暴力

道徳的な虐殺 ネタニヤフの奇妙な理屈




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