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知の愛求(哲学)の祖と呼ばれるタレスとともに、西洋の哲学思想の歩みは始まった。タレスを含め古代のギリシャの哲学者たちが目指したものは、存在とはなにか、そのそもそもの始まり(アルケー)とは何かについて探求することであった。 ギリシャの哲学者たちによる思想の営みは、アリストテレスによって集大成され、存在にかかわる知の体系として纏め上げられた。それは古代・中世を通じて西洋哲学の枠組みを形作った。 デカルトは、存在に意識を対置した。哲学におけるコペルニクス的転回ともいうべきこの発想の転換は、その後の西洋哲学を意識の呪縛の中に閉じ込めてきた。今日においても、その呪縛は完全にほどけていないほどである。 ニーチェは意識の呪縛を振り払って、哲学の営みを再び存在そのものに向けさせようとした。彼の再転回は20世紀の哲学思想に甚大な影響を及ぼしたが、デカルト的な認識論の枠組みに完全にとってかわることはできていない。 本論考は、二千数百年にわたる西洋哲学の流れに足を踏み入れ、そこから様々な問題意識を読み取ろうとするものである。 表題を「知の快楽」としたのは、アリストテレスが言うように、人は知ることを喜ぶ動物であり、知ることにまさる快楽はないと考えているからなのだ |
本日 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2007-2008 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |